市に提出した山下ふ頭に関する提案を公開します!

5月29日付けで、横浜市港湾局より市議会常任委員会に、「山下ふ頭再開発の新たな事業計画策定に向けた市民意見募集等の結果概要」について報告されました。合わせて同局より記者発表が行われています。

市による「市民意見募集等」では、「1.市民意見募集」「2.市民意見交換会」「3.法人(企業・団体等)からの提案募集」(以下「法人提案募集」)を実施していました。弊社では、この法人提案募集に、弊社としての考えを取りまとめ、提出しました。

市では、主に土地利用などについての提案募集を行っていましたが、弊社としては、土地利用の検討と合わせて、プロセスや事業のスキーム検討が非常に重要と考えています。

同局による提案の本編の公開に先立ち、弊社のウェブサイトで公開します。

この提案についてのご意見、ご観想やその他のお問い合わせについては、フォームよりお願いします。

■提案本編PDF

■提案冒頭部より

私たちのスタンスと市民意見募集等のとらえ方

 私たちは1983年から、横浜で、都市・建築に関する企画・計画・設計などを行ってきた小さな会社です。
 今回、私たちは、横浜にある会社の責務として、何か提案しなければと考えました。
 横浜のまちがより魅力的になることが、私たちの会社の価値にもつながります。私たちと同じように、横浜がより魅力的になってほしいと望んでいる企業・個人が、横浜市内には数多く存在するのではないかと思います。 
 私たちは、市による市民意見募集に寄せられた意見の量と内容をみて、「山下ふ頭という横浜市民の重要な資産のあり方を『自分ごと』としてとらえたいという人が多い」と解釈しました。つまり、山下ふ頭の開発を誰かに任せるのではなく、自分たちもかかわって考え、創り出していきたいのだと思います。
 そこで、私たちの提案は、横浜市民(個人・法人)の開発へのかかわり方を提案の主軸とすることにしました。 今回の提案が、より多くの人・組織が、山下ふ頭の方向性やありかたを考えるヒントの一つとして、少しでも役に立てればと考えています。

Yokohama WateRing – Ship

Yokohama

山下ふ頭のあり方を考えるとき、横浜らしさとはなにか、を考える必要があります。
山下ふ頭が隣接する関内は開港の地という歴史があり、それが横浜のアイデンティティの一つともなっています。
また、長年の都市デザインの結果として創られてきた水辺の風景は、重要な横浜らしさのひとつとなっています。
これからの時代は、共創・創発により様々な主体が連携・協力していく文化も、重要な横浜らしさの一つとして育っていくことが求められます。

WateRing

Wateringは水を供給するという意味です。
山下ふ頭は、インナーハーバーというリング状の水辺の都市空間のなかでも重要な位置を占めています。
山下ふ頭で行う事業では、その立地を活かし、横浜や日本の未来にむけて生きていくために最も大切な「水」を供給する、ということを意図しています。

– Ship

山下ふ頭やインナーハーバーで行われる事業には、行政、民間、そして市民が一緒に乗り込み、知を結集して事業を推進していく「乗り物としての事業体  =  ship」が必要と考えています。
また、– ship という接尾語は あり方や状態を示す言葉となります。
Yokohama WateRingに – ship がつくことで、横浜らしい空間と共創・創発の精神を発揮した事業の推進で、横浜や日本に大切な価値・インパクトを生み出していくことを目指していく、という意味を込めています。

■提案の抜粋画像


市に提出した山下ふ頭に関する提案を公開します!
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